下痢

犬の胆嚢粘液嚢腫は手術が必要?|破裂寸前から回復した症例を解説 

皆さん、キウイフルーツは好きですか?
動物病院でキウイフルーツの話題が出ると、一番に思い浮かぶ病気が胆嚢粘液嚢腫です。

胆嚢粘液嚢腫とは、脂肪の消化吸収の手助けをする胆汁を貯める胆嚢と呼ばれる臓器の病気で、胆汁の排出が悪くなりゼリー状になってしまうことで起こります。このゼリー状になった胆汁を含んだ胆嚢をエコー検査で見てみると、キウイフルーツの断面のように見えることがあります。これをキウイフルーツパターンと言って、胆嚢粘液嚢腫に特徴的な所見です。

胆汁がゼリー状になり、胆汁の排出が悪くなると、胆嚢炎や胆管炎と言った病気を引き起こし、食欲不振や嘔吐、さらには肌や白目が黄色くなる黄疸の症状がみられます。このまま放っておくと胆嚢が破裂し、腹膜炎を起こして死んでしまうこともある怖い病気です。胆嚢破裂を起こす前に外科的に胆嚢を取ることが望ましくなります。

胆汁の排出が悪くなる要因として、犬種の遺伝的なものや高脂血症・高コレステロール血症、クッシング症候群や甲状腺機能低下症と言った内分泌疾患などが関わっていると言われています。

食事や体重の管理、定期的な血液検査と画像検査を行い、予防と早期発見に繋げましょう。

当院では胆嚢粘液嚢腫及び胆石症で破裂寸前の胆のうを先月、摘出手術を行いました。先日は術後1か月健診でしたが肝臓の値も正常に戻り元気いっぱいでした。

胆のう摘出術

開腹して胆嚢を確認している様子

開腹すると大きく腫れた胆のうが確認されました。

胆嚢の癒着を剥がす様子

ほかの臓器に癒着している部分を慎重にはがしていきます。

胆嚢の内容物を吸引している様子

胆のう内の内容物を吸引しています。たくさんの胆泥、胆石がでてきました。

総胆管の疎通を確認している様子

内容物を取り出したのち、胆管部分から十二指腸にかけての管につまりがないか確認。

その後その元の部分を吸収糸で結びます。

総胆管の根元を糸で縛っている様子

結んだ後はその上を切り取り、胆のうを摘出しました。

胆嚢内にあった胆石と胆泥

胆のう内にあったたくさんの胆石と胆泥。

術後の経過は良好であったため1週間の入院後退院されました。

胆泥、胆石があるからと言って必ずしも手術が必要なわけではありません。ほかの病気が影響している場合もありますので詳細は獣医師までお尋ねください。

手術をしている獣医師

よくある質問

Q.犬の胆嚢粘液嚢腫はどのような犬種で多いですか?

A.胆嚢粘液嚢腫は特にシェットランド・シープドッグやミニチュア・シュナウザーなどの犬種で発生しやすい傾向があります。
ただし、どの犬種でも発症する可能性はあるため、日頃から食生活の管理や定期的な健康チェックが重要です。

Q.胆嚢粘液嚢腫になった犬はどんな生活上の注意が必要ですか?

A.胆嚢粘液嚢腫と診断された場合、高脂肪の食事を避け、適切な体重管理とともに、運動も無理のない範囲で続けることが大切です。
また、定期的な血液検査や腹部エコー検査で病状の進行をチェックし、異変があれば早めに獣医師にご相談ください。

Q.胆嚢粘液嚢腫は予防できますか?

A.完全な予防は難しいですが、肥満や高脂血症などのリスクを減らすことで発症リスクを下げることが期待できます。
バランスのとれた食事、持病の管理(糖尿病や甲状腺機能低下症など)を心がけ、年に1回以上の健康診断を受けることが予防につながります。

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
HALU代官山動物病院
03-6712-7299
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担当獣医師

内科・循環器科・軟部外科

游 (ユウ, Yu)HALU代官山動物病院 院長

English/Chinese Speaking Veterinarian
「たとえ病気になったとしてもその中で一番幸せに暮らせるように」
患者さん、家族、獣医師間の密なコミュニケーションを大切にしています。

内科・眼科

宮本 (ミヤモト, Miyamoto)

English Speaking Veterinarian
動物たちからたくさんのことを感じ取り、からだへの負担をできる限り少なくすること、ご家族さまとのコミュニケーションの中で治療方針をご一緒に考えていくことを大切にしています。

内科・画像診断科

岩木 (イワキ, Iwaki)

English Speaking Veterinarian
多くの選択肢をわかりやすくオーナー様に提供でき、大切な家族の一員である子たちにとって最適な治療計画を一緒に見つけられる存在であるために、寄り添える獣医師を目指しています。

内科・軟部外科・歯科

高澤 (タカサワ, Takasawa)

犬ちゃん、猫ちゃんの声なき声を理解し、ライフスタイルに合わせて治療を飼い主様と選択する事を大切にしています。 HALU動物病院の来られる方々の快適な生活と健康のお手伝いができるよう診療していきます。

循環器科・内科・軟部外科

横井 (ヨコイ, Yokoi)

動物さんたちの日々の体調管理に助力させていただけたら幸いです。 分からないことや不安に思うことがあれば気兼ねなくご質問ください。

内科・脳神経科

浅田 (アサダ, Asada)獣医学博士

てんかんを中心とした神経疾患とその治療について研究をしました。現在大学病院でも助教として脳神経科の診療に携わっています。

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