パテラ

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術とは|術後の経過と注意点を獣医師が解説

先日、当院で辻堂犬猫病院の樋口先生に執刀していただいた、膝蓋骨(パテラ)内方脱臼の手術をしたわんちゃんのオペ2週後健診でした。

手術前はかなりの痛みがあり、夜は眠れない日もあったちーたんちゃん。右後ろ脚が痛くて体を曲げられず、後ろを振り返ることもできませんでした。

現在は後ろ向きも可能になり、後ろ足もちゃんと曲げたりできます。

(術後1週間、自宅にて、後ろ向きでポーズが可能に)

膝蓋骨内方脱臼の手術後に座れるようになった犬

(術前、足が痛くて前のめりの姿勢しか取れませんでした。前しか見れず振り向けない)

膝蓋骨脱臼の手術後の犬

オペ前はつかなかった右足がオペ後すぐに使えるようになり、ちゃんと地面について歩けるようになっていました。術前にあった痛みも全くなくなり元気でした。

(術後1日、バンテージがついていますがうまく足を使って歩けます)

膝蓋骨脱臼手術翌日にバンテージを巻いて歩いている犬

(手術直後のレントゲン)

膝蓋骨脱臼手術直後のレントゲン
膝蓋骨脱臼手術直後のレントゲン

 

膝蓋骨(パテラ)内方脱臼整復

今回の術式としては、滑車溝造溝 脛骨稜転、内側リリース、外側インブリケーションなどの筋肉、周辺軟部組織のアライメント調整を行いました。

滑車溝を確認

滑車溝を確認している様子

滑車溝造溝

滑車溝造溝している様子

脛骨稜転

脛骨粗面転移をしている様子

周辺軟部組織のアライメント調整

軟部組織のアライメント調節をしている様子

縫合(傷口は3-5cmほどです)

手術後の傷口

その子によって術式は異なってきますので、詳細は獣医師までおたずねください。

当院ではより良い医療を提供するため様々な分野に特化した獣医師と看護師が連携したチーム医療を行っています。

膝蓋骨脱臼の手術をしている獣医師

よくある質問

Q.膝蓋骨脱臼の原因にはどんなものがありますか?

A.膝蓋骨脱臼は、先天的な骨や関節の形態異常がおもな原因ですが、成長期の過度な運動や滑りやすい床での生活なども発症リスクを高めます。
また、外傷や事故によって後天的に脱臼する場合もあります。

Q.どのような症状が見られたら病院に連れて行くべきですか?

A.足を持ち上げて歩く、跳ねるように歩くなどの行動が見られたら注意が必要です。
また、痛みがある場合は鳴く、触られたがらないなどの変化も見られます。
これらの症状が続く場合や悪化する場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

Q.手術をせずに治療できるケースもありますか?

A.軽度の場合や症状があまり出ていない場合には、内科的治療(体重管理、運動制限など)で経過観察が可能です。
ただし、進行すると関節炎や歩行障害が残ることもあるため、状態によっては外科的治療が推奨されます。

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
HALU代官山動物病院
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担当獣医師

整形外科

安川 (ヤスカワ, Yasukawa)獣医学博士

言葉を発することができない彼らが示すサインを的確に見極め、本当に手術が必要な場合に最高水準の治療をしてあげられるよう外科技術を研鑽してきました。

一般診療、整形外科

樋口 (ヒグチ, Higuchi)

動物達と飼い主様と我々が正面から向き合って、診療・治療ができる様に心がけています。 つらい時こそ笑顔で病気とたたかいたいです。

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