キャバリアは優しい表情と穏やかな性格から日本でも人気がある犬種です。
しかし、キャバリアには僧帽弁閉鎖不全症という心臓病が非常に多いことをご存じでしょうか?
この記事ではキャバリアを飼育されている方やこれから迎えようと考えている方に向けて、僧帽弁閉鎖不全症について詳しく解説します。
キャバリアと少しでも長く健康な日々を過ごすために、ぜひ最後までお読みください。
キャバリアの特徴
キャバリアは正式名称をキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルといい、イギリス原産の小型犬です。
その名の通り、イギリス王室との関わりが深く、チャールズ2世が愛した犬種として知られていますね。
キャバリアは大きな丸い目と垂れた耳を持つ愛らしい外見が特徴です。
性格は非常に温厚で、人懐っこく、家族思いな性質を持っています。
特に子供との相性が良く、はじめて犬を飼う家庭にもおすすめの犬種です。
キャバリアは僧帽弁閉鎖不全症が多い?
日本でも人気のあるキャバリアですが、心臓病である僧帽弁閉鎖不全症になりやすいとされています。
僧帽弁は左心房と左心室の間にある弁のことで、血液の逆流を防ぐ重要な役割を担っています。
僧帽弁閉鎖不全症は僧帽弁が厚くなったり変形することで、僧帽弁が完全に閉じなくなり、左心室から全身へ送り出されるべき血液の一部が左心房へ逆流してしまう病気です。
キャバリアで僧帽弁閉鎖不全症が多い理由は遺伝的な要因が大きいと考えられています。
キャバリアの約90%が10歳までに僧帽弁閉鎖不全症を発症するという報告もあります。
僧帽弁閉鎖不全症は他の犬種では高齢で見つかることが多いですが、キャバリアは若齢で発症し、急速に進行するケースもあることが特徴的です。
キャバリアの僧帽弁閉鎖不全症はこんな症状に注意
キャバリアの僧帽弁閉鎖不全症は初期段階ではほとんど無症状のことが多いです。
しかし、注意深く観察すると、以下のような症状が見られる場合があります。
- 以前より少し疲れやすくなった
- 散歩の途中で座り込むことが増えた
- 夜中や明け方に軽い咳するようになった
これらの症状は加齢による変化と誤解されがちですが、キャバリアの場合は僧帽弁閉鎖不全症の可能性が高いです。
さらに、病気が進行すると以下のような明確な症状が現れます。
- 持続的な咳:特に夜間や早朝、興奮した後に咳が悪化することが多いです。
- 呼吸困難:速く浅い呼吸(頻呼吸)や、口を開けたまま苦しそうに呼吸する(開口呼吸)が見られます。
- 運動不耐性:散歩を嫌がったり、階段の上り下りを避けるようになります。
- 失神発作:不整脈や脳への血流低下の影響で、急にバタンと倒れることがあります。
キャバリアで上記のような症状を認めたら、早めに獣医師に相談しましょう。
キャバリアの僧帽弁閉鎖不全症を早期に発見するためには
僧帽弁閉鎖不全症は早期に発見し適切な治療を開始することで、病状の進行を遅らせ、愛犬の生活の質を維持することができます。
キャバリアを飼われている方は定期的な健康診断を欠かさず受けることが大切です。
特に、聴診による心雑音の確認は僧帽弁閉鎖不全症の早期発見に非常に有効です。
子犬の頃から定期的に動物病院を受診し、獣医師に心臓の状態をチェックしてもらいましょう。
また、自宅でも犬の呼吸の状態や運動量に変化がないかを日頃から注意深く観察することも重要です。
咳が増えた、疲れやすくなったなどの変化に気づいたら、すぐに動物病院に相談することが大切ですね。
まとめ
キャバリアは僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすい犬種の一つです。
僧帽弁閉鎖不全症の発症を予防することはできませんが、早期に発見し適切な管理をすることで、進行を遅らせ、愛犬との質の高い生活を維持することが可能です。
当院では循環器科の診療に力を入れ、心臓の検診も行っています。
キャバリアを飼われている方は気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.キャバリアの僧帽弁閉鎖不全症の治療法にはどのような選択肢がありますか?
A.僧帽弁閉鎖不全症の治療には内科療法と外科療法があります。
初期段階では血管拡張剤や利尿薬などの内科療法で症状をコントロールします。
重症例では僧帽弁形成術などの外科手術も選択肢となりますが、専門的な技術と設備が必要です。
Q.キャバリアの僧帽弁閉鎖不全症は遺伝するのでしょうか?
A.キャバリアの僧帽弁閉鎖不全症は遺伝的な要因が大きく影響しているため、血縁関係のある親犬や兄弟犬も発症リスクが高いといえます。
家族犬で心臓病の子がいる場合、早めに検診を受けて予防・早期発見に努めることが大切です。
Q.僧帽弁閉鎖不全症のキャバリアの日常生活で気をつけるべきことはありますか?
A.僧帽弁閉鎖不全症のキャバリアには適度な運動は必要ですが、激しい運動や興奮は避けましょう。
散歩は短時間で複数回に分け、暑い時間帯は控えめにします。
肥満は心臓への負担を増加させるため、体重管理も重要です。
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