リハビリ

【リハビリ】高齢犬のリハビリテーション

当院では月に一度、分院にてリハビリテーション(理学療法)診察を行っております。

整形疾患の子はもちろん、高齢の子のリハビリテーションも大変ご好評頂いております。

今回は高齢の子のリハビリについてご紹介致します。

高齢の子でよくご相談いただく内容としては

  • 腰が曲がってきた(腰が痛そう)
  • 足が上手く運べない(足を擦る、びっこを引く、足が突っ張る)
  • 首が下を向いてしまう(前のめになる)
  • よく転んでしまう
  • 踏ん張れない(お座りの時に体制維持出来ない)
  • 立ち上がれなくなってきた

など、その子により症状は様々です。

そのご相談内容やオーナー様が求める目標を元に、その子合わせた様々な理学療法をご提案致します。

最初の診察では起立時の体制や歩様の評価、筋肉量の測定、関節の可動域などの確認を行い現段階でその子が出来ること、痛みを伴うところや凝りなどがあり動かしにくいところを評価します。

犬のリハビリをしている様子

その後はその子に合わせた治療を行います。

遠赤外線による温熱療法では血行を良くして、筋肉の凝りを軽減したり、神経付近の循環を良くしたり、炎症部分にあてて治癒を促進します。

暑さはほぼなく、やんわり暖かく感じる程度ですが深くまで届くため次の日には歩様が楽そうであったり、腰の痛みが軽減されるなど効果の実感を多くお聞きします。

また徒手療法(マッサージ、筋膜リリース)では動物の小さな筋肉や筋、神経をゆっくり手で解していきます。

小さな部位のため、経験を多く積んだ先生だからこそ出来る内容となっており筋膜リリースをする事により、凝り固まった関節や筋肉を解し、身体の動きを楽にしたりマッサージにより神経付近を刺激することにより、高齢によりあまり使われなくなってきた神経の伝達を刺激し足の感覚などを戻していきます。

最後にはその子の状態に合わせた自宅でのケア方法やリハビリのやり方について御説明し、内容によってはオーナー様と共にレクチャーを重ね、自宅でも安心してリハビリが出来るようにご説明します。

リハビリ方法をレクチャーしている様子

最後に今後のリハビリの頻度をご説明し、月に一度の検診が必要な場合はその場で次回のご予約をお取りするもしくはネットからのご予約をご案内致します。

リハビリ後にはLINEにて本日のリハビリ内容であったり筋肉や関節などの状態、自宅でのリハビリの内容、今後のプランなどをお送り致します。

当院ではチーム医療を行っており、整形外科とも連携をとりながらリハビリを行うことが可能です。

ペットの不調があった場合、加齢性と諦めるのではなく、まず一度ご相談ください。

ペットが自らの意思で楽しく歩けるよう、HALU代官山動物病院でサポートさせてください。

よくある質問

Q.高齢犬のリハビリを自宅で行う際、注意すべきことはありますか?

A.ご自宅でのリハビリは、まず獣医師の指導を受けてから始めましょう。
強い痛みや無理な動きは症状の悪化につながるため、犬が嫌がる動作や力加減には注意が必要です。
また、床が滑らないようにマットを敷き、事故防止に努めてください。

Q.自宅でできる簡単なリハビリ運動にはどんなものがありますか?

A.軽いマッサージや関節の曲げ伸ばし運動、バランスを取る練習(ゆっくり立ち上がる、短時間お座りを維持する)が効果的です。
ただし、必ず獣医師のアドバイスに従い、ペットの負担を最小限にして実施しましょう。

Q.心臓病や腎臓病などの持病があるのですが、リハビリを受けても大丈夫でしょうか?

A.はい、多くの場合は可能です。
リハビリ開始前に必ず全身の状態を評価し、かかりつけ医とも連携しながら、その子の持病に配慮した安全なプランを作成します。
例えば、心臓に負担をかけにくい温熱療法や穏やかなマッサージを中心にメニューを組むなど、無理なく効果を得られる方法をご提案します。

楽しそうに歩く2頭の犬

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
HALU代官山動物病院
03-6712-7299
info@halu.vet

 
 

担当獣医師

リハビリテーション科

小笠原 (オガサワラ, Ogasawara)C.C.R.P テネシー大学認定理学リハビリテーション療法士

日本における動物リハビリテーションの普及と同分野における理学療法士の活躍の場を広める活動に取り組んでいます。

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