水をよく飲む

犬猫の糖尿病管理がラクに!|フリースタイルリブレでできる血糖値チェックとは

人間でも大きな問題となる『糖尿病』ですが、わんちゃん、ねこちゃんにも、糖尿病があります。犬の糖尿病は免疫や遺伝的な要因によって、膵臓からのインスリン分泌が不足しますが、猫の糖尿病では、インスリン分泌能が残っていますが、体のインスリンに対する抵抗性が上がると言われています。どちらの場合も、治療の一つとしてインスリンを投与します。この時、適切なインスリンの量を決めることが、長期にわたって糖尿病をコントロールするのにとても大切なことになります。

適切なインスリンの量を決めるには、インスリンを打った後のその子の血糖値がどう変化するのかを観察する必要があります。たとえば、外来で診察でその時の血糖値を測定するためには、血液検査をすることが一般的です。しかし、インスリンを打った後の血糖値の観察は2時間おきなどこまめに測定する必要がありますので、毎回採血をするとなると、動物に負担がかかることがあります。

そこで、当院での糖尿病の動物の血糖値モニターに『FreeStyleリブレ』を導入しています。

フリースタイルリブレ

リブレは動物の体にセンサーを一度装着すると、約2週間採血をすることなく、専用のリーダーをかざすだけでその動物の血糖値を測定することができる機器です。

リブレセンサーを装着した猫

写真は腰の位置にリブレセンサーを装着している猫の様子です。

センサーは直径35mm、厚さ5mmの使い捨てのものです。専用の装置を使って動物の体表面に固定します。装着に時間はかからず、痛みはありません。

リブレの装着の前には、毛刈りが必要となります。センサーは粘着面で動物の体にしっかりと固定されており、動物が動いた時に剥がれることも少ないです。また、動物が動きにくそうにしたり、センサーを気にするようすも見られませんでした(装着中は保護のために洋服を着てもらいます)。

リブレセンサーがグルコース濃度を測定する仕組みを示したイラスト

センサーから伸びているフィラメントと呼ばれる細く柔らかい管で、動物の体の『間質液』の部分のグルコース濃度を測定します。いわゆる血糖値とは、血管中のグルコース濃度ですが、この間質液中のグルコース濃度と血液中のグルコース濃度には、強い相関があることが知られています。

グルコースは毛細血管から間質液に移動し、細胞に取り込まれて生体に利用されます。

このセンサーは1分ごとに間質液のグルコース濃度を測定し、その15分ごとの代表値をつねに記録しています。リーダーをかざすといつでもその時の検査値が表示されます。

また、1日の中でのグルコース濃度の変動や、1週間の平均値を確認することもできます。

フリースタイルリブレでみた血糖曲線

(1日の中でのグルコース濃度)

フリースタイルリブレでみた血糖値

(1週間の平均値)

当院でもこのFree Styleリブレを治療に活用しています。入院中の定期的なグルコース濃度の測定の他に、退院してからの自宅でのモニターも簡単に行えます。さらに、自宅で測定したグルコース値を診察で獣医師と確認することができ、治療の評価に役立てることができます。

よくある質問

Q.犬や猫の糖尿病はどのような症状で気づくことが多いですか?

A.犬や猫が糖尿病を発症すると、「水をたくさん飲む」「尿の量が増える」などの症状が見られます。
これらの変化に気づいた場合は、早めに動物病院で診察を受けることが大切です。
それ以外にも、毛ヅヤの低下や元気がなくなることもあります。

Q.糖尿病の犬・猫はどのような食事管理が必要ですか?

A.糖尿病の治療では、インスリン療法とともに食事管理が非常に大切です。
炭水化物の量や質、食事のタイミングをコントロールし、血糖値の急激な上昇を防ぎます。専用の療法食が推奨されることが多く、おやつや間食も制限が必要です。

Q.糖尿病の犬や猫は治ることがありますか?

A.猫の場合は、適切な治療と体重管理によって一時的にインスリン投与が不要となる「寛解」に至ることがありますが、油断は禁物です。
犬の場合は生涯インスリン治療が必要なケースが多いです。
共に早期発見・治療が大切ですが、完治は難しい病気のため、継続的なケアとモニターが重要です。

フリースタイルリブレを装着した猫と獣医師のイラスト

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
HALU代官山動物病院
03-6712-7299
info@halu.vet

 
 

担当獣医師

内科・循環器科・軟部外科

游 (ユウ, Yu)HALU代官山動物病院 院長

English/Chinese Speaking Veterinarian
「たとえ病気になったとしてもその中で一番幸せに暮らせるように」
患者さん、家族、獣医師間の密なコミュニケーションを大切にしています。

内科・眼科

宮本 (ミヤモト, Miyamoto)

English Speaking Veterinarian
動物たちからたくさんのことを感じ取り、からだへの負担をできる限り少なくすること、ご家族さまとのコミュニケーションの中で治療方針をご一緒に考えていくことを大切にしています。

内科・画像診断科

岩木 (イワキ, Iwaki)

English Speaking Veterinarian
多くの選択肢をわかりやすくオーナー様に提供でき、大切な家族の一員である子たちにとって最適な治療計画を一緒に見つけられる存在であるために、寄り添える獣医師を目指しています。

内科・軟部外科・歯科

高澤 (タカサワ, Takasawa)

犬ちゃん、猫ちゃんの声なき声を理解し、ライフスタイルに合わせて治療を飼い主様と選択する事を大切にしています。 HALU動物病院の来られる方々の快適な生活と健康のお手伝いができるよう診療していきます。

循環器科・内科・軟部外科

横井 (ヨコイ, Yokoi)

動物さんたちの日々の体調管理に助力させていただけたら幸いです。 分からないことや不安に思うことがあれば気兼ねなくご質問ください。

内科・脳神経科

浅田 (アサダ, Asada)獣医学博士

てんかんを中心とした神経疾患とその治療について研究をしました。現在大学病院でも助教として脳神経科の診療に携わっています。

内科・鍼治療

永田 (ナガタ, Nagata)

病気と向き合う中でどうしたら現状を良くしていけるのか、プラスになりそうな 事をひとつひとつ考えながら、より良い時間を過ごせるようなお手伝いができたらと思っています。 些細なことでも、気軽にご相談ください。

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