私たち人間は気温の変化や急な冷暖房の機械などにより風邪を引き“咳やくしゃみ”の症状が出ることがあります。
お家のわんちゃん、ねこちゃんも人と同じように“咳やくしゃみ”などの症状が出ることがあります。
その原因は様々で、伝染性気管支炎・鼻炎などのウイルスや細菌の感染、その他の心臓疾患や肺疾患、気管虚脱(呼吸の際に気管変形してつぶれてしまう疾患)などがありますがウイルスや細菌の感染では治療の一つとして【ネブライザー治療】を行うことがあります。
☆ネブライザー治療とは
吸入療法の一つであり、人では喘息の治療などによく用いられ、専用機械で吸入薬を霧状にし、鼻腔や気管に直接届ける治療です。

薬剤を霧状にすることで内服薬よりも少ない量でより大きな効果を期待することができます。また全身投与の内服薬よりも副作用などが最低限で済みます。当院では症状ごと、年齢や体格によってお薬の配合を考え処方しております。
ネブライザーの種類には、圧縮した空気で薬液を霧状にする[ジェット式]や超音波の振動で薬液を霧状にする[超音波式]、振動により薬液をメッシュの穴から押し出して霧状にする[メッシュ式]などがあります。
☆当院のネブライザー治療
当院では超音波式のネブライザー機械を使用し、より細かい霧を作り10~15分ほどの吸入治療を行います。

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ホースから直接の吸引や薬液の霧を充満させたお部屋での吸引などの方法を使用することで、わんちゃんやねこちゃんへの負担が少なく、より直接的に治療ができます。
☆お家でもネブライザー治療
症状によってはお家でネブライザー治療を継続していただくとより効果的なことがあります。
当院では動物用で小型のメッシュ型ネブライザーの購入も可能です。
上記にもありますが、わんちゃんねこちゃんの咳の症状は様々です。
症状がみられたときは、まずは当院の獣医師にご相談ください。
また、ネブライザー液には獣医師の処方が必要となるお薬が含まれております。ご使用の際は必ず獣医師の診察を受け、個体にあった治療をお勧めいたします。
よくある質問
Q.ネブライザー治療はどのくらいの頻度で行う必要がありますか?
A.治療頻度は症状の重さや病気の種類により異なりますが、一般的には1日1〜2回の治療がおすすめです。
急性期には毎日治療を行い、症状が改善してきたら間隔を空けていきます。
慢性的な呼吸器疾患の場合は長期間の継続治療が必要になることもあります。
Q.ネブライザー治療中にペットが嫌がった場合はどうすればよいですか?
A.初回は慣れないため嫌がることがありますが、徐々に慣れてくれる場合がほとんどです
無理に押さえつけず、まずは機械の音に慣れさせることから始めましょう。
好きなおやつを与えながら行ったり、リラックスできる環境を作ることが大切です。
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