猫ちゃんの歩き方がおかしい?なんかぴっこを引いているという症状はありませんか?
ちょうど3か月前に当院にてレントゲン検査の結果、前足の腫瘍を発見し、断脚の手術を行いました。
元々、オーナー様がよく猫ちゃんの観察をしている方で、きっかけは「なんか少し歩き方が変だな、元気で食欲もあるけど健診もかねて先生にみてもらおう」とのことで来院されました。
高齢であったため、年齢による関節炎、または骨瘤による可能性もありましたが念のためにレントゲンをとりました。前足の一部の骨が溶けているような所見が認められました。
細胞診の結果、感染による病変ではないと確認したため、すぐに断脚(右前肢)を行いました。術後1日はあまり動かなかったですが、2日目からはあ3つ足をつかってうまく毛づくろいもできるようになりました。
猫ちゃんはワンちゃんと違って普段から前足に体重があまりかかっていないため術後の回復が早いです。また、猫ちゃんの骨肉腫や軟骨肉腫は転移が遅いため、早期に治療を行えば予後が良いといわれています。
あれから3か月たちましたが、転移もなく元気に過ごしております。
ねこちゃんの歩き方が少しおかしいな、かばっているな?という症状が見られたら一度病院を受診してみることをお勧めします。
よくある質問
Q.猫の骨肉腫の原因は何ですか?
A.猫の骨肉腫の明確な原因ははっきりと分かっていません。
しかし、遺伝的な要因や骨への慢性的な刺激、まれに放射線治療の既往などが関与する可能性が指摘されています。
ただし、特定の誘因があるケースは猫では非常にまれです。
Q.骨肉腫はどの猫種や年齢で多い病気ですか?
A.一般的に骨肉腫は高齢の猫で発生しやすいとされています。
特定の猫種で発症が多いという明確な傾向はあまりありませんが、加齢とともにリスクが高まる傾向があります。
若齢猫での発症はまれですので、シニア期の猫ちゃんは特に注意が必要です。
Q.断脚以外の治療方法はありますか?
A.断脚(患肢の切除)が第一選択となることが多いですが、腫瘍の位置や猫の体調によっては放射線治療や化学療法が考慮される場合もあります。
ただし、猫の骨肉腫は犬に比べて転移しにくく、外科手術のみで良好な経過をたどる例も多いです。
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