これまでに人間の食べ物にペットが興味を示したり、実際に食べてしまったことはありませんか?
HALU代官山動物病院における問い合わせでも多くあるものが、誤食(食べさせるべきでないものを食べてしまったこと)についての問い合わせです。
どのくらい食べたら危険性が高いのか、食べてしまったらどのように対応すれば良いのか、今回は代表的な食べたら危険な中毒を引き起こす食材についてご説明いたします。
食べたら危険!代表的な食材
まず最初に猫と犬で中毒量は異なります。
また中毒を起こす容量も個体差があるため、以下の量よりも少ないからといって安心は出来ませんが、あくまで目安としてください。
食べてはいけないものを食べたら、気づき次第直ぐにご来院ください。
【中毒量の目安】
玉ねぎ(1個約250g)
犬 5kg:1/3 – 1/2 玉
猫 4kg:1/12 玉
長ネギ、ニラ (1本100g)
犬 5kg:1/2 – 1 本
猫 4kg:3/5本
ニンニク(1片 8g)
犬 5kg:9 – 18片
猫 4kg:2.5片
チョコレート (ビターチョコレート)
犬 5kg:20g
猫 4kg:4.5g
※チョコレートはカカオ成分の含有量によって異なるため、獣医師へ食べたチョコレートの品名をお伝えいただくか、実物をお持ちいただくようにお願いします。


注意!上記のほかにも実は危険な食材
- アボカド
- キシリトール
- ぶどう
- マカダミアナッツ
- 茶葉
- イカ
- さくらんぼ
上記の物はなかなか知られていませんが、食べたら中毒を生じる可能性があるものです。日頃から新しいもの(特に果物)を与える場合は、食べても大丈夫かきちんと調べてからにしましょう。

最後に
誤食が発覚した際には、その子の状態にもよりますが、胃の中にあり吐かせることができるものであれば、中毒量を少しでも減らせるよう催吐処置は行った方が望ましいです。催吐処置にはリスクも伴うので、獣医師とよく相談して慎重に決定しましょう。
ペットが人の食事を気にする事は自然なことであり、大好きな飼い主さんの食べているものは、自分も食べたいと興味が湧くこともあります。
届かないだろうと思っても、上手く椅子や台を使ってのぼって食べてしまうケースが問診でもよく聞かれます。
今一度、ご自宅の環境の見直しをして、ペットが誤って中毒を起こしてしまわないよう、大切な家族を守るために気をつけていきましょう。
