乳歯

【乳歯遺残症】犬猫の乳歯の生え変わり~永久歯に変わるタイミングと遺残症~

人間と同じように、犬や猫も乳歯から永久歯に生え変わります。

いつ頃から生え変わる?

3~4か月頃から生え変わり始め、6~7ヶ月頃(最大で1歳)にはすべての乳歯が永久歯に生え変わると言われています。

ワクチンや健康チェックなどで病院に行った際に確認してもらいましょう!

おもちゃを噛んだり、歯を気にする様子がみられたら生え変わるタイミングかもしれません。

乳歯はどうやって抜ける?

おうちで過ごしている時に自然に抜けることもありますが麻酔をかけて抜いてしまうパターンもあります。

ですが乳歯を取るためだけに子犬、子猫に麻酔をかけることは少なく、6、7ヶ月頃の避妊手術や去勢手術で一緒に抜く場合が多いです。

もちろん個体差はあるため、避妊手術や去勢手術の段階でほぼ抜けてる子もいれば抜けてる本数の方が少なくほぼ残ってる子もいます。

大体は術前検査の際に口の中を見て乳歯の有無、数を確認し、最終確認は麻酔をかけた時に口の中をしっかり見てからの判断となります。

8ヶ月以降の乳歯は基本的に時間の経過で抜けるのは難しくまた、成犬へと成長してから乳歯を抜いても歯並びが正常な位置に戻るのは難しいため、手術の時に一緒に抜くのがベストと言われています。

乳歯遺残とは?

永久歯が生えているにもかかわらず乳歯が残ってしまう状態のことを乳歯遺残といい、特に小型犬に多いと言われています。

乳歯が残ることで何が問題となる?

不正咬合(噛み合わせが悪くなってしまう)や歯周病のリスクが高まります。

歯が通常より多く残ってしまうため歯と歯が密に生えてしまい歯と歯の間に歯石や歯垢がたまりやすくなり歯周病のリスクが高まります。

なぜ乳歯が残ってしまうの?

乳歯の抜ける順番は(自然に抜ける場合)

切歯(前歯)→犬歯(きば)→前臼歯(奥歯)→後臼歯(一番後ろの奥歯)と一般的に言われています。

ほとんどの犬猫は特に奥歯は自然と抜けるといわれていますが、先程も言った通り小型犬(トイ・プードル、ポメラニアン、マルチーズ等)は犬種や遺伝によって乳歯が残ってしまうことがあるみたいです。避妊手術、去勢手術の際にはよく確認をしてもらいましょう。

乳歯遺残はどうしたらいい?

病院で確認してもらい抜歯処置をしてあげましょう。

基本的には麻酔をかけての処置となりますのでその時に歯石がついていて必要であれば歯石除去も一緒にしてあげてもいいでしょう。

避妊手術、去勢手術、また歯石除去など麻酔をかける際には当院では必ず術前の検査をしています。

検査のタイミングで一度お口の中をチェックしてもらいましょう。

お気軽にご相談ください。

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