皆さん、こんにちは。
今回は病気の話や院内のお知らせではなく、コーヒーブレイクのような小話にお付き合いいただけたらと思っています。
2020年4月7日。東京をはじめとした近郊都市において緊急事態宣言が発出されました。それをきっかけに、あるいはそれ以前から外出を控え、テレワーク等によりご自宅で過ごす方がとても多いのではないでしょうか?感染拡大防止のためには、人との接触を避けることが重要となっていますね。
当院でも可能な範囲内で、感染防止のために様々な対策を取らせていただいております。病院の診察・治療などに影響を与えない範囲でスタッフの出勤体制などを調整していただいている関係で、スタッフそれぞれ週に1度ほど自宅でできる業務などをさせていただいています。
そんな中、人の情動と飼われている犬の情動の関係について考察された論文を見つけました。飼い主の快・不快の感情が犬にも伝わるのか?ということを実験するもので、結論から言えば、やはりある程度感情は伝わって、それに対して犬も反応を示す可能性が高いようです。とくにマイナスの感情のほうが、より犬に伝わりやすいようです。
人と犬との関係の歴史はとても長く、3~4万年ともいわれています。現在では、犬はただのペットではなくかけがえのない家族の一員です。過ごす時間が長ければ長いほど、飼い主と犬との間には信頼関係が深まり、しゃべらなくても何となく気持ちが伝わってきたりすることもあるかもしれません。今回の論文はそのことを裏付けるような実験をしてみた、という内容でした。
ずっと自宅で過ごしていると、ストレスがたまったり、イライラしてしまったりすることもあるかもしれません。ふと後ろを振り向くと、そのマイナスの感情が愛犬にも伝わって、不安にさせてしまうかもしれませんね。そんな時はぜひ、一息ついて、愛犬とのスキンシップの時間を増やしていただけると幸いです。普段お留守番が多いワンちゃんも、大好きな飼い主様と一緒に過ごせる喜びのあまりお仕事の邪魔をしてしまったり、アピールが増えたりするかもしれませんが、けじめをつけて遊びの時間を設けることでお互いの楽しみが少しでも増えてくれると嬉しく思います。
現在は遠隔診察やオンライン診察なども実施しておりますので、何かご不安なことなどがあればご相談ください。
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