コロナウイルスと動物の新着情報

コロナウイルス進捗情報

いまだに様々な国で猛威をふるっているコロナウイルス。自分の身の回りの人はかかっていないからと予防がおろそかになってきていませんか?ここ数か月の動物に関わる新しい情報をまとめてみました。

現在ペットから人へのコロナウイルスの感染はあるか?
今現在、新型コロナウイルスがペットから人に感染した事例は報告されていません。
しかし、オランダのミンク農場でのミンクの大量感染事例では、新型コロナウイルスに感染したミンクから人へ感染した可能性のある事例が報告されています。

コロナウイルスにかかった犬猫の症状は?
今のところイヌでは明確な症状は確認されていません。
ネコでは呼吸器症状・消化器症状があったと報告がされています。

猫はコロナウイルスに弱い?
猫は新型コロナウイルスの感受性が他の動物種よりも高いと報告されています。
コロナウイルスの感染実験では、ネコからネコへ感染させる可能性があるという結果が報告されています。

コウモリ由来?
新型コロナウイルスの自然宿主は現時点では不明です。
その遺伝子配列がコウモリ由来のSARS様コロナウイルスに近いため、コウモリがこの新型コロナウイルスの起源となった可能性が考えられていますが、現時点では明確なことはまだわかっていません。

自分コロナウイルスにかかってしまったあとペットはどうしたら、、
自分がかかってしまったり家族がかかってしまった場合には、ペットとも距離をおくことが必要となってきます。動物から人への感染がもしなかったとしても、感染者からペットの被毛への飛沫により、ほかの人への感染拡大の恐れも考えられます。ペットの行動範囲を限定したり、一時的に他の場所への預かりを検討したほうがよいでしょう。
現在、動物保険会社アニコムグループで新型コロナウイルスに感染した方の飼育するペットをお預かりするプロジェクト『#StayAnicom』を実施し、コロナウイルスの感染予防に配慮したお預かりを行うため、ペットに対するPCR検査を実施しています。
8月3日までにお預かりしたペット42頭の内、陽性が出たペットは2頭(犬)で、どちらも健康状態に大きな問題はなく、1頭はその後で陰性になったそうです。また、これらの犬2頭において新型コロナウイルスの感染が成立したかについては、明らかとなっておりません。
アニコムグループでは単頭飼育を行い預かりしているため、他のペット達とは接触することもなく、スタッフの方々もPCR検査を受けていたりと感染拡大を防止すべく様々な対策をとられています。
もし自宅での隔離が難しい、知人に頼むことが難しい場合には一度アニコムへ問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?知人などへのお預けの際に気を付けるべきこと、行っておくべきことは以前のコラムにも書かせていただきました。是非ご一読ください。

まとめ
コロナウイルスが蔓延し始めたころよりも動物への感染事例が増えてきていますが、まだ解明されていないことも多々あります。間違った情報を鵜呑みにする前に今一度厚生労働省などからの情報を確認し、引き続き自身もペットへも感染防止を継続する必要があります。Withコロナの環境になってしまった現在、今一度生活を見直すことで予防が甘くなっているところを再認識してみてはいかがでしょうか?

参考文献:厚生労働省、アニコムフロンティア

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