今回は熱中症についてご紹介させていただきます。
熱中症とは?
気温が高く、体温が上昇するために身体の体温調節がうまく出来ない状態のことです。

今回ご紹介する子は朝お散歩に行ってから数時間ずっと呼吸がはやくハアハアしているとのことで来院されました。
血液検査では黄疸が軽度にみられ、肝臓や腎臓の数値は正常値でした。
尿検査をおこなったところ、茶褐色の尿が採取されました。(血色素尿)これは溶血していることを意味しています。

熱中症は重度になると溶血や血栓、多臓器不全(腎不全、肝不全など)を起こし、命にかかわってきます。
血栓症のマーカー(Ddimer)を測定してみるとやはり高値を認めました。また、臓器障害はみられなかったものの溶血がみられたことから体温をまず下げ、点滴治療と抗血栓療法を行いました。
次の日には黄疸の数値は改善し、腎臓、肝臓にも異常はみられませんでした。
入院3日目で一時退院とし、血栓の治療を継続したところ1週間後には血栓の数値も正常値になったため治療終了となりました。
熱中症は命にかかわる病気と同時に予防できる病気でもあります。動物たちは言葉で訴えることができません。熱中症にならないために暑さ対策を行っていきましょう。
よくある質問
Q.熱中症になりやすい犬種や猫種はありますか?
A.鼻が短い(短頭種)犬や猫は、体温調整が苦手なため特に熱中症になりやすい傾向があります。
また、シニアや肥満の動物もリスクが高いため、より一層の注意が必要です。
Q.車内での留守番はどれくらい危険ですか?
A.真夏の車内は、エンジンやエアコンを切って数分で危険な高温になります。
窓を開けていても温度の上昇は防げず、短時間でも熱中症のリスクがあります。
絶対に車内でペットだけを留守番させないようにしましょう。
Q.熱中症対策として自宅でできる工夫はありますか?
A.エアコンで室温を涼しく保つのが基本です。
風通しの良い場所で過ごさせたり、冷却マットや冷たい水を用意したりするのも有効です。また、こまめな水分補給を忘れずに。外出時だけでなく、室内でも十分な予防策を取りましょう。
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