元気がない

【熱中症】わんちゃん、猫ちゃんの熱中症

熱中症

今回は熱中症についてご紹介させていただきます。

熱中症とは気温が高く、体温が上昇するために身体の体温調節がうまく出来ない状態のことです。

今回ご紹介する子は朝お散歩に行ってから数時間ずっと呼吸がはやくハアハアしているとのことで来院されました。

血液検査では黄疸が軽度にみられ、肝臓や腎臓の数値は正常値でした。
尿検査をおこなったところ、茶褐色の尿が採取されました。(血色素尿)これは溶血していることを意味しています。

熱中症は重度になると溶血や血栓、多臓器不全(腎不全、肝不全など)を起こし、命にかかわってきます。

血栓症のマーカー(Ddimer)を測定してみるとやはり高値を認めました。また、臓器障害はみられなかったものの溶血がみられたことから体温をまず下げ、点滴治療と抗血栓療法を行いました。

次の日には黄疸の数値は改善し、腎臓、肝臓にも異常はみられませんでした。
入院3日目で一時退院とし、血栓の治療を継続したところ1週間後には血栓の数値も正常値になったため治療終了となりました。

 

熱中症は命にかかわる病気と同時に予防できる病気でもあります。動物たちは言葉で訴えることができません。熱中症にならないために暑さ対策を行っていきましょう。

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休)

HALU 動物病院

03-6712-7299

 

担当獣医師

内科・眼科

宮本

動物たちからたくさんのことを感じ取り、からだへの負担をできる限り少なくすること、ご家族さまとのコミュニケーションの中で治療方針をご一緒に考えていくことを大切にしています。

内科・画像診断科

岩木

多くの選択肢をわかりやすくオーナー様に提供でき、大切な家族の一員である子たちにとって最適な治療計画を一緒に見つけられる存在であるために、寄り添える獣医師を目指しています。

内科・歯科

平石

大学卒業後、各地の動物病院で小動物臨床に携わってまいりました。
ホームドクターとして、こどもの時代から老齢期までその子その子にあった予防や治療を丁寧に行うことを信条にしております。

循環器科・軟部外科

HALU動物病院 院長

「たとえ病気になったとしてもその中で一番幸せに暮らせるように」
患者さん、家族、獣医師間の密なコミュニケーションを大切にしています。

内科・脳神経科

浅田獣医学博士

てんかんを中心とした神経疾患とその治療について研究をしました。現在も研究生として大学院および大学病院において研修を行っております。

関連記事