ねこちゃんの体に脱毛や赤みなどはありませんか?
綺麗好きでグルーミングが得意な猫ちゃんですが、過剰なグルーミングが原因で起こる脱毛症に、【心因性脱毛症】というものがあります。
心因性脱毛症の原因
主に【何らかのストレス】が原因となることがあります。
ストレスの原因には・・・
- 環境の変化:引っ越しや近所の工事、来客など
- 同居の家族との関係:同居動物や家族と折り合いが合わない
- 多頭飼育:自分の時間が少ない
これらの原因でストレスを感じることがありますが、では猫ちゃんはストレスを感じているときはどのような行動をとるのでしょうか。
猫ちゃんがストレスを感じているときの行動の種類
①回避行動
目をそらす、身体をよける、逃げる
②反発行動
威嚇をする、攻撃をする
③抑制行動
じっとして動かない、見張っている、隠れたまま出てこない
④緩和行動
鳴く、匂い付けをする(こすりつける、爪とぎ、尿スプレー、グルーミング)
などの行動で猫ちゃんはストレスを感じていること教えてくれます。
上記のように猫ちゃんがストレスを感じているときの緩和行動の中に【グルーミング】があります。
なぜ猫ちゃんはグルーミングをするのでしょうか。
- 身体へのダメージの防御
- 体温調節
- 汚れを防ぐ
などの意味がありますが、その他にも【転位行動】といわれる気持ちを落ち着かせ、ストレスの解消のために行うグルーミングがあります。
ですので、心因性の脱毛では何らかのストレス因子があり過剰にグルーミングを行うことで起きてしまうことが多くあります。
ねこちゃんの舌はざらざらとした突起がありますので、過剰なグルーミングにより皮膚を傷つけてしまうのですね。
心因性脱毛症の症状
- 脱毛
- 皮膚の赤み
- ただれ
などがあります。
お腹や内股などの舐めやすい箇所にできることが多くあります。
過剰なグルーミングが続いてしまうと、ねこちゃんの舌にはざらざらとした突起がありますので、皮膚を傷つけてしまい皮膚が剥けてしまったり、傷ができてしまうことによりお口からの菌が傷口に入り、皮膚の感染を起こしてしまうことがあります。
心因性脱毛の治療
- ストレスの原因となる環境の改善
- エリザベスカラーやウェアでの過剰グルーミングの防止
- 抗不安薬やかゆみを抑える薬を使用した内科治療
があげられます。
猫ちゃんの心因性の脱毛症では完全にストレスの原因となるものの特定が難しい場合もあり、その他にも原因が特定されず、ストレスなどにより起きる疾患に、特発性膀胱炎などの泌尿器の疾患などもございます。
少しでも猫ちゃんのストレスを軽減できるよう、お家でともに暮らす猫ちゃんがいつもと違った行動や症状があるようであれば早めに病院を受診されることをお勧めいたします。
当院ではよりねこちゃんが安心してご来院ができるようHALU+動物病院(分院)にて
猫ちゃんだけの診察時間【猫専門診察】を設けております。
より静かな院内と猫ちゃんの安心できるような空間をご用意しておりますので
ぜひご利用ください。
【猫専門診察】
HALU+代官山動物病院
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電話番号:03-6712-7299
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