吐き、下痢

【誤食】犬、猫のおもちゃの誤食にご注意!

ねこちゃんはねずみのおもちゃ、ふわふわの猫じゃらし、カサカサ音のなるセロハンのおもちゃなんかは大好きですよね!

しかし夢中になって遊んでいるとときには誤って食べてしまうことも…

今回はそんな、おもちゃを食べてしまった猫ちゃんをご紹介します。

今回の患者さんは2週間ほど前から食欲不振や嘔吐がみられ、他院へ行き治療をしたものの改善が見られなかったとのことで当院へ受診されました。

エコー検査をしたところ、小腸の内腔を塞ぐように異物が詰まっているのが確認されました。

↑くの字の形なのがなんとなくわかります

異物を誤食した可能性が非常に高かったため、その日のうちにお腹をあけて、手術することになりました。

お腹をあけて小腸を探ると、他の部位とは異なり、大きく拡張した小腸が見つかりました。

異物の詰まっている場所の腸は一部出血しており、また周りの腸や脂肪組織にも炎症が強く見られました。

発見されるまでの時間が長かったため、このような変化が起こったのだと思います。

腸を切開することで異物を取り出し、取り出した後はとても細い糸で、腸を傷つけないように丁寧に縫合し、お腹をよく洗ってから手術を終了しました。(腸切開)

↑取り出した遺物です。ネズミのおもちゃの頭の部分でしょうか…?

その後1週間かけて徐々にご飯の量を増やし、無事退院となりました。

今は良くご飯も食べて、元気に過ごしてくれています。

ねこちゃんも飼い主さんも楽しめるおもちゃですが、どうしても誤食のリスクはつきものです。

おもちゃで遊び終わったら必ず片づけるようにし、万が一食べてしまったらすぐに病院に受診してください。

胃の中にあるうちは手術をしなくても異物を取り出すことができる場合もあります。

安全に楽しく遊びましょう!

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
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担当獣医師

内科・画像診断科

岩木 (イワキ, Iwaki)

English Speaking Veterinarian
多くの選択肢をわかりやすくオーナー様に提供でき、大切な家族の一員である子たちにとって最適な治療計画を一緒に見つけられる存在であるために、寄り添える獣医師を目指しています。

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