犬パルボウイルス感染症
パルボウイルス感染症とは
パルボウイルスは感染した犬の便によって排泄され、それらのウイルスを口や鼻から粘膜吸収することにより感染します。のどのあたりから血液にのり全身へと回っていきます。
パルボウイルスは感染力が高く、消毒による抵抗力も強いため環境中に長く留まることができます。
感染した場合は数日後から元気消失、食欲減退が見られ体温が高くなり、その後嘔吐や血便などの症状がでてくると、血液検査上では白血球数が上昇し、脱水や体重減少も現れてきます。また、重症化すると二次感染として敗血症など臓器に障害が及ぶ病気も併発してくる場合があり、治療を始めても命を落とす可能性があります。
感染した場合の治療
パルボウイルスの治療は、基本的にはウイルスを体外へ排除していきますが、確率された治療法は現在のところありません。
感染した犬自身の体力、免疫力が必要となり、病院で行う基本的治療としては嘔吐や下痢をとめ、点滴にて脱水を予防改善し、栄養を体が吸収することができることにより、免疫力をあげていく対症療法や補助療法となります。
最後に
パルボウイルスは混合ワクチンで予防できる病気です。HALU動物病院で扱っている6種、8種、10種のワクチン全てにパルボウイルス感染予防も含まれております。
ワクチンに抵抗がある方もパルボウイルスの抗体価検査(外注検査)などでペットにきちんと抗体が残っているか定期的に確認を行いましょう。
パルボウイルスは回復後もまれに関節炎や背部痛などの症状がみられる場合もあります。命を落とす可能性もある恐ろしい感染症なので今一度予防が出来ているのか確認してみてください。
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