お手入れ

【肛門腺しぼり】犬の肛門腺の絞り方と役割

こんにちは。皆さんはワンちゃん猫ちゃんの肛門腺を絞ってますか?

自力で肛門腺にたまっている分泌物を排泄できない場合、分泌物が肛門に溜まり細菌の繁殖で炎症を起こし、肛門のう炎などの病気になる恐れがあります。

今回は肛門腺の絞り方についてご説明いたします。

 

【肛門腺の役割】

そもそも、肛門腺とは何なのでしょうか。

肛門腺とは肛門の左右に一対ある分泌腺です。

肛門腺の中は強烈な臭いのする分泌液が生産され溜まってきます。

分泌液は個々により異なる臭いをしているので、

個別を識別するために使われます。

ワンちゃん猫ちゃんが自分の縄張りを主張するときに肛門腺を擦り付けて臭いを残すマーキングにも利用します。

 

【肛門腺絞りのやり方】

1 ワンちゃん猫ちゃんを保定し、しっぽを持ち上げる。 ワンちゃん猫ちゃんが動いたり、後ろを向かないように、2人でするのが望ましいのですが、1人でする場合は、脇の間にワンちゃん猫ちゃんの体を挟み、絞らない手で、動 かない様に固定します。この時、ワンちゃん猫ちゃんが座らない様、しっぽを上げます。

2 指で肛門腺を軽くつまむ。 肛門腺は肛門を中心にして左右にあります。しっぽを上にしてハの字の位置が肛門腺です。

3 肛門に向かって少しずつ押し絞る。

優しく、ゆっくり絞り出すようにします。 臭いがきついので、お風呂場で絞りとり、そのまま肛門を洗ってあげるのをおすすめします。

4 絞り残しがないかもう一度絞る。 絞り残しがないか、もう1度優しく絞り、分泌液が出てこなくなるまで繰り返します。

5 肛門の周りを清潔にする。 肛門腺を絞ったあとは洗い流すかシャンプーをしてあげてください。

 

【肛門腺のお手入れはサロン、動物病院にまかせても大丈夫】

肛門腺を絞らないと病気になる可能性もございます。

2週間から1か月に1度は肛門絞りをしましょう。

自身で絞るのが難しい場合は、当院でも実施しておりますのでご気軽にご相談ください。

 

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休)
HALU 動物病院
03-6712-7299

担当獣医師

皮膚科

成田 (ナリタ)日本獣医皮膚科学会・皮膚科認定医

飼い主さまとのコミュニケーションを大事にし、日常生活における食事や習慣、スキンケアまでを一緒に考え、治療に取り組んでいきます。

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