誤食

犬や猫がカフェインを摂取したら危険!|カフェイン中毒の症状とすぐできる対応

こんにちは!

最近ブログの方で何度か書かせていただいておりますが、最近当院を受診されるワンちゃん、猫ちゃんでも誤食が主訴のことが非常に増えております。

誤食といっても、吐かせて出てくるものから、すでに腸の方まで流れてしまい吐かせても出て来ない、あるいはすでに有毒物質が体に吸収されてしまい中毒症状を示してしまっている場合もあります。中毒症状を示してしまっていると、多くの場合解毒剤はないため対症療法を実施して代謝させます。

しかし、それでも致死量に達してしまっている場合には命に関わります。
ひとくちに誤食と言っても程度は様々です。今回はその中でも、カフェイン中毒になってしまった症例を紹介します。

カップの飲み物を飲もうとする犬

症例は若齢のわんちゃんで、飼い主様のカフェインの錠剤を食べてしまったかもしれないということでご連絡を頂き、すぐにご来院していただきました。
来院時、神経症状がひどく、自分では立てず、発熱、心拍数もかなり上がってしまっている状態で、ショック状態になってしまっていました。すぐに採血を行い、点滴を開始しました。

稟告と症状から、カフェイン中毒と診断し、血液検査では肝臓や腎臓の数値の上昇、発作を引き起こすアンモニアの上昇も認められたため、急性肝障害、急性腎不全とし、血圧を上げる薬やアンモニアを下げる薬なども含めて対症療法を実施しました。

コーヒー豆から鼻を出す犬

では、こんなに激しい症状が出てしまうカフェイン中毒とはどういったものなのでしょうか?
カフェイン中毒とは、私たちの生活の中でも身近な「カフェイン」が引き起こす中毒です。代表的なところでいくとコーヒーや紅茶、緑茶、コーラ、栄養ドリンクなどに含まれています。

また、眠気覚ましとして無水カフェインの錠剤をお持ちの飼い主様もいらっしゃると思います。しかし、こういった身近な飲み物に含まれているカフェインをワンちゃん、猫ちゃんが飲んでしまうとカフェイン中毒を引き起こします。中毒症状は約1~2時間後に起こることが多く、興奮状態、よだれ、嘔吐、下痢、症状が重ければ硬直やけいれん、呼吸不全、さらには命に関わることもあります。

また、どのぐらいの量を飲むと中毒症状になってしまうかというのは、個体差があるため一概には言えませんが、食べてしまったかもしれない場合にはすぐに受診しましょう!

最近当院に受診されるわんちゃん、猫ちゃんでも誤食からの中毒や腸閉塞を疑う子も多く出会います。

ワンちゃん猫ちゃんは、まさか食べないだろう、と私たちが思っているものでも口にしてしまいます。その結果、手術しなければならなくなったり、命に関わることになって、もちろん残念ながらなくなってしまうこともあります。
こうならないために、紐など口に入れて遊ぶ癖がある子や何でも食べてしまう子など誤食癖がある場合には細心の注意を払ってあげましょう!
それでも万が一食べてしまった場合には、すぐに動物病院にご相談下さい。

よくある質問

Q.カフェイン中毒は犬と猫で違いがありますか?

A.犬と猫どちらもカフェインに非常に弱く、中毒症状が現れることに違いはありません。
ただし、猫の方が物を拾い食いする頻度は低いとされますが、万が一摂取した場合、犬同様に命に危険が及びます。
また、猫は苦味に敏感な性質がありますが、興味本位で飲み物や食品に口をつけてしまうこともあるため注意が必要です。

Q.カフェイン中毒を予防するために家庭で気をつけることは?

A.カフェインを含む飲み物やチョコレートはペットの手が届かない位置に必ず保管しましょう。
コーヒーカップなども飲み残しを放置しないことが大切です。
ゴミ箱やカバンの中も定期的に確認し、好奇心旺盛な子は立ち入れない場所にしまうなど工夫してください。

Q.もしも自宅でカフェイン入りのものを舐めてしまった場合、どのように対応すべきですか?

A.量がごく少なくても「何かカフェインを摂ったかも」と感じた場合、慌てて自己判断の処置をせず、すぐに動物病院へ連絡してください。
無理に吐かせるのは危険な場合があります。
摂取した物や量・時間をできるだけ正確に伝えることで、迅速かつ適切な対応が可能です。

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
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担当獣医師

内科・画像診断科

岩木 (イワキ, Iwaki)

English Speaking Veterinarian
多くの選択肢をわかりやすくオーナー様に提供でき、大切な家族の一員である子たちにとって最適な治療計画を一緒に見つけられる存在であるために、寄り添える獣医師を目指しています。

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