お知らせ

【鍼灸科紹介】ふらふらしてうまく歩けない、腰が落ちてしまう~高齢犬の運動器ケア 鍼灸編~

鍼灸(しんきゅう)とは?

細い針(鍼)を使って症状に適した経穴(ツボ)に機械での刺激と温熱(あたたかい)刺激を与え、身体の機能を調節、緩和することです。運動器疾患に対しての緩和を目的としています。

(鍼の機械)

(針をさしていきます)

(低周波の電気を流していきます。約10分ほど)

主に下記の効果が期待できます↓ 
①【鎮痛】痛みを和らげる 
②【筋緊張緩和】筋肉の緊張を和らげる 
③【血行改善】血流が良くなり疲労回復に繋がる 
④【自律神経調整】末端の冷えの改善やリラクゼーション効果(心身のケアやストレス解消) 

※ 以下の様な症状・疾患がある場合は施術が行えない可能性があります。
・妊娠している
・悪性腫瘍
・出血性の疾患

など

また、写真では当院の看板猫MALUちゃんが腰付近が痛いため鍼治療をしていますが、基本的に猫の施術は犬と比べて難しく

猫は犬よりも敏感であり刺した針が安定しないことが多いと言われています。

その子の性格にもよりますしレーザー治療など他の治療方法もありますのでまずはご相談いただければと思います。

鍼治療の目的

・加齢によって弱ってきた足や腰へQOL(生活の質)維持
※QOLとはQuality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の頭文字をとってつくられた言葉
・運動器疾患に対しての再発防止
・リハビリ目的として

などがあります。

施術の間隔、期間は?

週に1回または2週に1回

標準なので症状や目的によって変わってきます。 

効果はどのくらいで?

主に施術直後が一番反応が良く、その後約1~2週間で元に戻るといわれています。

実際に当院の鍼灸科に来ている患者さんは鍼灸をした日~2日間くらいまでが特に調子がよく動きが早くなったり、歩き方が楽そうという方が多いそうです。

鍼って痛くない?

注射針を刺すようなチクッとした痛みとは違い、ズーンと押されるような感覚に近いといわれています。実際に針をさしたときに違和感でビクッとなることも多いですが症状によっては痛いと感じるときもあるようです。そのような場合はより細い針を使うなど、施術が苦痛にならないように工夫していきます。

リハビリと鍼治療はどちらが良い?

鍼治療はリハビリの中のひとつの要素として考えられます。リハビリと併用するのも良いと言われています。

どのような症状が見られたら?

足をあげている(挙上)、痛そうでキャンと鳴く、びっこひいているなどの症状は一度一般診察や整形科の診察を受けることをおすすめします。

症状や状態によっては手術や安静を優先する場合もあります。

高齢により足腰が弱く立てなくなったり、足がふらふらする、腰が落ちてきたなどを完全に治すことは不可能ですが、痛みや違和感をとってあげることでおうちでストレスなく過ごすことが出来るかもしれません。

先程のように1~2週間で効果が切れると言われているので継続しておこなっていくのが良いと思われます。 

当院では現在毎週日曜日が鍼灸科の日となります。無理なくその子に合わせて治療をしていきますのでお気軽にご相談ください。

ご予約お待ちしております。

渋谷、恵比寿、代官山の動物病院(年中無休、年末年始も診察している動物病院)
HALU代官山動物病院
03-6712-7299

担当獣医師

内科・鍼治療

永田 (ナガタ, Nagata)

病気と向き合う中でどうしたら現状を良くしていけるのか、プラスになりそうな 事をひとつひとつ考えながら、より良い時間を過ごせるようなお手伝いができたらと思っています。 些細なことでも、気軽にご相談ください。