痩せてきた

【甲状腺機能亢進症】ご飯を食べるのに痩せてきた…攻撃性が強くなった…〜猫の甲状腺機能亢進症〜

甲状腺機能亢進症とは

甲状腺という喉の気管の横にあり、甲状腺ホルモンを分泌し

全身の代謝に大きくかかわっている臓器です。

甲状腺機能亢進症は人では【バセドウ病】と呼ばれ、女性に多い傾向がある疾患です。

人のバセドウ病では免疫の異常が関与しているとされているため、猫ちゃんの病態とは異なりますが、猫ちゃんの甲状腺機能亢進症では高齢の子に多い病気であることが明らかになっています。

甲状腺機能亢進症は猫ちゃんで最も多く診断される“内分泌疾患”で甲状腺ホルモンの過剰分泌により、全身の代謝が亢進され様々な症状が起きます。

症状は?

上記でもお話ししたように猫ちゃんの甲状腺機能亢進症は

【甲状腺ホルモンの過剰】によって起きます。

よく見られる症状は

① 食欲が増すが体重が減る

「よく食べているのに痩せてくる」という相談があります。

甲状腺ホルモンの過剰は、エネルギーの消費が更新してしまうことにより

体重の減少がおこります。

② 多飲多尿

水をよく飲み、おしっこの量が増えます。

③ 落ち着きがなくなったり、攻撃的になる。

いつもはおとなしかった子でも、攻撃的になり興奮した状態がみられこともあります。

その他にも、多食による嘔吐や下痢などの消化器の症状や過剰グルーミングによる脱毛、毛艶が悪くなる場合があります。

甲状腺機能亢進症の猫の多くは中〜高齢であることが多いため慢性腎臓病が併発して起こることが多くあり、頻拍や心筋肥大、甲状腺ホルモン過剰により腎臓の血流量が増加し慢性的な腎疾患の促進、肝酵素値の上昇がみられることもあり、あらゆる組織に作用するため。腎臓や肝臓、心筋症にも考慮しモニターしていくことが大切となってきます。

◎甲状腺機能亢進症の原因は?

・甲状腺の過形成

→組織の細胞が一定数よりも増殖していく状態

・甲状腺腫、甲状腺癌

・甲状腺ホルモンの過剰投与

猫ちゃんの甲状腺機能亢進症では甲状腺の過形成が多く見られます。

◎検査

・血液検査

確定診断には血液検査で血液中の総サイロキシン(T4)の測定を行います。

こちらは当院の院内検査でも測定が可能です!

・超音波検査

甲状腺機能亢進症では主に片側の甲状腺腫を原因としており、超音波で観察することが可能です。

◎治療

・内科治療

定期的な血液検査を行い内服薬の投薬を行っていきます。

抗甲状腺薬として【チアマゾール】を使用していきます。

チアマゾールを使用し、T4の値を正常に維持し、数値を長期的に維持していくことを目的としています。投薬は毎日必要となります。

定期的なモニタリングでは・・・

甲状腺機能亢進症の症状の減少や副作用の確認

体重、心機能、血圧の確認

腎臓、肝臓、甲状腺数値の確認を行っていきます。

お薬の副作用

投薬開始後に心配なのが副作用ですが、主には下痢や嘔吐などの消化器症状、お顔のかゆみ、肝数値や腎臓数値の上昇などがみられることがあります。

ですので、投薬開始後も定期的なモニタリングを行い状態の確認していくことで、

お薬の調整を行っていき、これらが発生しないようにコントロールしていきます。

外科治療

腫大している甲状腺が認められ、合併症が少なく、比較的若齢で発症している場合では、外科的に切除し根治治療を行う場合もあります。

高齢の猫ちゃんでご飯をよく食べるのに痩せてきている、急に攻撃的になったなどの症状がみられる場合は早めの診察をお勧めしています。

症状がない場合でも定期的な健康診断を行い、甲状腺の数値をチェックしていくことが重要です。

当院では、元気な子でも年に二回の健康診断をお勧めしています。

お得な健康診断コースもご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

当院での【猫の診療所】のご案内

当院ではお外や移動、わんちゃんの声や混み合った待合室を苦手とする猫ちゃんのために

HALU+動物病院(分院)に猫ちゃんだけの診察時間を設けております。

完全予約制で30分ごとのゆったりとした診察時間となっています。

是非ご活用ください!

HALU+動物病院

住所:渋谷区代官山町14-20 カトルズ代官山103

電話番号:03-6712-7299

担当獣医師

内科・眼科

宮本 (ミヤモト)

動物たちからたくさんのことを感じ取り、からだへの負担をできる限り少なくすること、ご家族さまとのコミュニケーションの中で治療方針をご一緒に考えていくことを大切にしています。

内科・画像診断科

岩木 (イワキ)

多くの選択肢をわかりやすくオーナー様に提供でき、大切な家族の一員である子たちにとって最適な治療計画を一緒に見つけられる存在であるために、寄り添える獣医師を目指しています。

内科・歯科

平石 (ヒライシ)

大学卒業後、各地の動物病院で小動物臨床に携わってまいりました。
ホームドクターとして、こどもの時代から老齢期までその子その子にあった予防や治療を丁寧に行うことを信条にしております。

循環器科・軟部外科

游 (ユウ)HALU動物病院 院長

「たとえ病気になったとしてもその中で一番幸せに暮らせるように」
患者さん、家族、獣医師間の密なコミュニケーションを大切にしています。

内科・脳神経科

浅田 (アサダ)獣医学博士

てんかんを中心とした神経疾患とその治療について研究をしました。現在も研究生として大学院および大学病院において研修を行っております。

内科・鍼治療

永田 (ナガタ)

病気と向き合う中でどうしたら現状を良くしていけるのか、プラスになりそうな 事をひとつひとつ考えながら、より良い時間を過ごせるようなお手伝いができたらと思っています。 些細なことでも、気軽にご相談ください。

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