暖かい時期に活発に活動するノミやマダニですが、実は冬にも感染することはあります。
今回はノミ・マダニによって媒介される感染症についてお話しします。
ノミ

ノミは温度が13℃以上、湿度50%以上あれば活動可能な生き物です。現代の快適な室内環境、屋外でも暖をとれる場所(物置やエアコン室外機付近)など、環境条件が安定している場合、ほぼ一年中生息することが出来ます。
ノミに感染すると...以下の様な病気や症状が見られるようになります。
①ノミアレルギー性皮膚炎
②瓜実条虫

③猫白血病、猫ひっかき病などの細菌や寄生虫などの病原体を媒介
④大量にノミに吸血されることによる貧血

マダニ

日本に分布する主なマダニ類は、マダニ科マダニ6属43種等、生息しています。
落ち葉の腐葉層の下などに隠れて越冬する種類や、ほぼ通年活発に活動する種類など、様々な特徴をもったマダニがいるので、冬場も注意が必要です。
マダニに感染すると...以下のような病気や症状が見られます。
①吸血による皮膚炎
②寄生虫により赤血球が壊され貧血を起こすバベシア症
③人にも感染するライム病、日本紅斑熱
④人の感染では最終的に27%の死亡率を示す、非常に重症度が高い、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
どうして冬でも感染するの?
公園や草むらなどを歩いた靴や人の服にくっついて家に持ち帰ってしまって、暖房の効いた部屋、ソファやカーペットなど、ノミやマダニがすごく生息しやすい状況だと活動出来ます。
部屋から出ない猫ちゃんやわんちゃんでも、そのような状況で家の中で感染してしまう恐れがあるので、冬もしっかり予防しましょう。
当院では、わんちゃんは4月から12月まではフィラリア、ノミ、マダニ、内部寄生虫の一部を一緒に予防できるタイプのネクスガードスペクトラ、クレデリオプラス、シンパリカトリオをおすすめしており、フィラリアの予防が不要な1月から3月まではノミ、マダニの予防が出来るクレデリオ、シンパリカや1回飲むと3ヶ月有効のブラベクトがあります。
猫ちゃんはフィラリア、ノミ、マダニ、内部寄生虫の一部を一緒に予防出来るネクスガードキャットコンボ、ノミ、マダニの予防ができるブラベクトスポットなどがあります。
お薬の内容やご相談などいつでもお声がけください。
よくある質問
Q.ノミ・マダニの予防薬にはどのような種類がありますか?
A.ノミ・マダニの予防薬には体の表面に滴下するスポットオンタイプ、口から飲ませる経口薬などがあります。
ペットの生活環境や薬の投与のしやすさなどを考慮して、獣医師と相談のうえ適切なものを選ぶことが大切です。
Q.ノミ・マダニに噛まれた際、飼い主が取るべき行動はありますか?
A.マダニは無理に引き抜くと口器だけが皮膚に残り、化膿やアレルギー反応の原因となります。
また、マダニの体を圧迫すると、病原体を動物の体内に注入してしまう危険性もあります。発見したら、慌てずにそのままの状態で動物病院へお越しください。
Q.ノミ・マダニ予防薬を使用する際、副作用や注意点はありますか?
A.予防薬は一般的に安全ですが、まれにアレルギー反応や消化器症状が見られることがあります。
投与後は数時間様子を観察し、嘔吐・下痢などが見られた場合はすみやかにご連絡ください。
また、妊娠中や授乳中、幼齢動物では使用できない薬剤もあります。
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